2013年1月31日木曜日

J2で優勝するためには

  J2で有利に戦うにはいろいろな要素があります。ジェフの3年間の試合を見てきて感じたことを書いてみたいと思います。
 
「格下の相手に対して全力を出してはいけない」

  どのチームとは言いませんが、フクアリでこのチームならというちょっと余裕の展開を想像してしまう試合があります。ご存知のように2012年のジェフはこういった試合でいくつも酷い目にあっています。それらの試合ではたいていジェフが序盤からペースを握って攻め立てます。前半からサイドバックがガンガン上がり前線の選手も縦方向に全開の攻撃を見せます。これで1点入ってしまえばゲームプランとしてはOKで、たいていは勝てるし悪くても引き分け(今年は結構勝てたと思います)。しかし点が入らないまま前半が過ぎ、ジェフの全開攻撃が繰り返されると、相手は引いていくので有利なカウンターのチャンスはどんどん減っていきます。次第にジェフの選手に焦りが見え始め、相手ゴール前でも大事に行き過ぎてシュートが減ったりします。相手の攻撃はスピードのある2人の選手がロングボールをだす単調な形がほとんどです。しかしJ2の弱小チームのFWは劣勢でも一人で仕掛けられるタイプの選手が置かれることが多く、カバーがかわされるとけっこうヒヤヒヤします。運動量の多いジェフの選手の足が止まり始め、前半・後半の残り15分でやられてしまいます。

  ジェフは弱いとは思いませんが、こういった「心理的なワナ」にかかりやすいです。マジメな監督と選手たちが弱い相手にも敬意を持って、スタートから全力を出していくのですが、これが相手の思うつぼなんでしょうね・・・。ジェフはこの3年間で格下チーム相手には圧勝するか足元をすくわれるかのどちらかでした。どちらにせよ力を出しすぎているのではないでしょうか?今年はフクアリで格下とやるときは谷澤選手・米倉選手・ジャイール選手をベンチに最初はベンチに置いて、町田選手・大塚選手・戸島選手を使ってみてはどうでしょうか?案外あっさり勝ててしまうかも・・・。試合終盤で体力が互角ならむざむざと負けることもないのではと思います。繰り返しになりますが、あと勝ち点1つまりフクアリでの負けが1つ引き分けになっていれば今頃はJ1だったわけです。

2013年1月29日火曜日

新外国人来ました!

  ジェフに新外国人ジャイール選手が加入しました。韓国Kリーグで得点を量産したウインガータイプの選手のようです。思えば2年前は、日本人選手より技術の劣る下手くそな選手が10番を背負ってました。いま考えれば期待できるような選手ではまったくなかったのですが、ジェフのスカウトはJ屈指だという自惚れから、私を含めてジェフファンの多くは期待していました。ドワイト=ローデヴェーフェス監督が連れてきた選手だったわけですが、プロ指導者でもこの選手がJで通用するかどうかわからないんだなと思いました。

  その反省を生かしてか今回は鉄板の補強だと思います。KリーグやCリーグを経験した南米や欧州の選手はかなり計算できます。しかもリーグ屈指のタレントだったのならJ2の舞台でよっぽどチーム戦術が合わないことが無い限り活躍することは間違いなしだと思います。これだけの有望な選手に狙いを定めていたのなら、実績のある日本人選手を取りにいかない理由もよくわかります。去年加入した藤田選手の活躍は予想以上のものがありましたが、日本人が最も向かないポジションのストライカーに有望な人材はなかなか見つからないですね。高原選手のフリートランスファーが話題になりました。全盛期はドイツでも得点を取りまくっていて、今の岡崎選手や宇佐美選手よりもランクの上の選手だったですね。J2でモチベーションを持ってできれば復活しそうではありますが・・・。

  ジャイール選手がちばぎんでデビューするのが楽しみですね。失礼ですが、東南アジアのチームにボコボコにされる柏の「ざるディフェンス」をズタズタにしてくれるのではないかと期待しています。新戦力が多くまだまだフィットしていないであろう柏に勝ってもあまりうれしくなかったりしますが・・・。負けてくれたほうがリーグに向けて気合いが入りそうです(今から言い訳)。

2013年1月27日日曜日

今年のジェフの10番について

  今年のジェフの10番兵働選手の能力を認めていないわけではないのですが、この選手のプレーエリアによってジェフの戦術が大きく左右されてしまう感があります。去年の開幕以来、トップ下かボランチかで木山監督も起用を迷っていた節がありました。相手が戦力・戦術的に明らかに格下のレベルのチームならどちらで使っても攻撃の起点としてとてもよく機能します。しかし相手がスピードとパワーでジェフを上回るような元気なチームだったりすると、兵働選手の使い方が難しくなる印象です。攻撃的ポジションに使うと、前への出しどころが少ない上、マークがキツく孤立することも多い。逆に守備的ポジションだと戻りが遅いので相手のカウンターに遭いやすく、左サイドバックに攻撃的な武田選手の裏のポジションがカバーできなくて失点するケースが目立ちました。
  シーズン後半にはボランチでの起用は断念されたようで、トップ下に定着しました。しかし効果的なチャンスメイクとしては低いポジションからカウンターに移る時に精度の高いパスが一番貢献していたと思います。一方で高いポジションになるとジェフの速い攻撃陣のなかで一人だけややリズムが掴めていなかったです。ジェフの速いカウンターからやや遅れてゴール前に突入してきて、こぼれ球を押し込むシーンも見れれましたが・・・。確かに相手が弱く人数をかけて押し込む展開では狭いスペースでも正確なパスが通せる技術は頼りになります。トップ下に兵働選手を固定したことで、1トップにオーロイ選手を使いにくくなりました。この前線コンビでは機動力が低すぎてバランスが悪いのは誰の目にも明らかでしょう。そしてまさにこのタイミングで好調だった藤田選手が怪我で離脱したりして、やりくりが厳しくなりました。前半にはワールドクラスの外国人選手を複数ベンチに座らせていたジェフが後半にこんなに苦しむとは想像もしませんでした。レジナウド選手かマーク=ミリガン選手のどちらかを残しておけば・・・。とか考えてしまいます。どちらも本来の実力を発揮すれば兵働選手をサポートしてさらにチームにプラスαの力をもたらすことができたと思います。
  期待の新外国人選手は機動力があって兵働選手と組みやすい選手であってほしいと思います。兵働選手がもっと楽にプレーできるようになれば、どんなタイプのチームにも安定して実力を発揮できる「強い」チームになると思います。

2013年1月26日土曜日

J2の戦い

  J2の戦いも年々レベルが上がってきていますが、チームの戦力が不十分だったりするので若くて有能な選手がとてつもなく活躍したりすることもあります。有名なところでは2007〜2009年の3年間J2でプレーした香川真司ですね。去年もヴェルディの阿部拓馬選手がかなり無双してましたね。結果的にジェフの昇格を阻んだ一撃もありました・・・。今年からドイツでプレーするそうですね。若い選手がJ2で自信をつけて海外へ一気にいくのも良さそうです。ジェフでプレーする選手でそこまで伸びしろがありそうな選手がいるのかな?町田選手・大塚選手・ナム選手が一気に開花してくれるか・・・。
  それにしてもJ1は窮屈なところだと見ていて思うことがある。あれだけの才能がある永井謙佑選手でさえどこか先輩プレーヤーに遠慮している感じすらある。「安定のJ1プレーヤー」枠にいる選手は怪我するほどにがむしゃらにプレーしたりはしない。永井選手にも敵味方の先輩プレーヤーから「あんまり無茶するなよ」という無言のプレッシャーがあったのでは?ドイツに渡った選手達が口々に「こっちでは本当にサッカーを楽しめる」と発言したりしているが、実際のJリーグの文化って結構きな臭いものなんじゃないかと思っている。特にJ1は。J2となると結果が出せずクビになったらサッカー選手廃業なので、その辺は形相を変えてやっている様子が感じられる。ジェフの試合を中心にJ2のゲームを見ているが、これはこれでかなり楽しい。去年のジェフはJ1にいたときには少なかったスーパーゴールが連発していた(主に移籍した藤田選手によるものだったが・・・)。 今年も観戦や生中継でJ2サバイバルを楽しみたいと思う。 =======================================================================================

2013年1月25日金曜日

今年のジェフのキーマンは?

  
  ジェフはレギュラークラスの選手が1年間大きなトラブルもなく力を発揮すれば、J2で自動昇格を狙える実力はあると思います。それでも兵働選手・谷澤選手・山口選手の1人でも抜けてバランスが崩れると、とたんに本来の力が発揮できずに下位のクラブに負けてしまうということが何度もありました。J2ではジェフはかなり研究される立場になるので、相手の「小手先」の戦術を軽くいなすことができる完成度が必要です。

  さらに兵働・谷澤・山口の3人が欠けても大きく戦力ダウンにならないように、若い選手がレギュラーを奪うくらいの活躍を見せてほしいです。ここ数年は若手の台頭がとても少ないように感じます。去年の前半の大岩選手はかなり期待できる活躍を見せましたが、他の選手はなんのインパクトも残せずに終わりました。町田選手などは大卒のトップクラスのプレーヤーとしてジュビロの山田選手のような活躍を期待してしまいます。結果が出なくても先発で使い続けるくらいの起用法があれば覚醒しそうですが・・・。中盤の攻撃的ポジションには実績のある選手がひしめいているので、彼らをベンチに座らせるのはなかなかやりづらいかもしれません。

  ジェフが強かった頃はFWのポジションにとても存在感があって器用な選手が君臨している時だったと思います。2000年の崔龍洙の加入でジェフは上昇カーブを描き始めました。その後もバロンだったり、ハースだったりと常に足りない部分を補ってくれるスペシャルな存在が最前線にいました。ジェフ史上最強の助っ人はマスロバルだと思いますが、攻撃的中盤にこういう選手がいる時は以外と結果がでていなかったりします。ジェフがJ1に昇格し、さらに高いレベルで戦うためには、多少お金をかけてでもスペシャルなFWの選手を採るべきでしょう。いま世界のどの選手を1人採ってもいいとして、ジェフを劇的に戦力UPさせるのは、パリ=サンジェルマンのイブラヒモヴィッチだと思います。こういうタイプの選手は以外とカタールやUAEあたりにいそうな気がします。

ということで、今年のキーマンは町田選手と新外国人FWですね。どちらも期待します。
  

2013年1月24日木曜日

2013年こそは・・・

  ここ数年の低迷でジェフファンはみんな弱気になっていると思いますが、今年こそは2年目の熟成チームでJ2優勝&J1昇格を果たしてくれると信じたい。FWに新外国人が来ることが既定路線でしょうが、右サイドの米倉選手と田中選手を同時に使って0トップみたいなカウンター戦術でもいいんじゃないかと思う。守備もJ2屈指の安定感があるのだから。この2人はフィジカルに優れていてスピードもある。米倉選手はキープ力があり、田中選手は決定力があるので、この2人がベストコンディションで躍動したら、たとえガンバでもお手上げだろう。カウンターからのスピーディーなチャンス作りに定評がある谷澤選手も左にいるのでこの3人の「トリデンテ」は見てみたい!


  谷澤  米倉  田中

      兵働

   佐藤(健)   佐藤(勇) 

渡辺  山口  竹内  高橋

      岡本

  Mr. バルセロナこと江尻さんもコーチに復帰ということで実現もあり得るかも。韓国の若い選手も来たので、佐藤(勇)選手のところに攻撃的なナム=スンウ選手か町田選手を入れて、よりバルセロナに近づくか?
  3年前の江尻政権のときは、この戦術に巻選手がフィットしなかった印象がありました。谷澤選手や工藤選手など技術は非常に高いがフィジカルが弱い(メンタルも?)選手が多く、ハマれば強いがなかなか連勝できなかったですね。

  去年のプレーを見ると高橋選手はハートが前面に出ているプレーが印象的でした。泥臭いチャンスメイクを見てファンになりました。「野人」岡野選手のような一生懸命のプレーを見たくてファンはお金を払うと思います。さすがは観客動員日本一の浦和レッズの選手だなと感服しました。残念ながら歴代のジェフにはあまりいないタイプですね。崔龍洙をサポートした大柴克友選手を思いだしますね・・・。